抜粋
2006-11-10 Fri 16:24
歴史物が好きなお客様から、本をお借りしていたのですが、
その本の中で、心に残った文を2つ、ここに書いておきます。

いかなるなりわいに従事していようと、秀でた者はそれなりの人間としての見事さを持ち、尊敬に価する達者である。そして達者の中の僅かな者が、この世の覚者となる。どの道を辿ろうと、多くの人間と森羅万象を絶えず凝視し続けることによって、この世がさながら一幅の山水画のように眺められる境に達した時、人は覚者となる。

正直というのは告白する人間の自己欺瞞であり虚飾である。本音を言えば、それは正しく自分が、楽になることなのである。自分だけが楽になって、辛い事はすべて相手にあずけてしまうことなのである。その為に相手がどれだけ苦しみ、どれだけ辛い思いをしようと、そんな事は知ったことではない。自分は正直に告白しただけである。この場合の正直さという言葉は、絶対に美徳ではない。相手の心を傷つけて平然としていられる浅薄さであり、破廉恥さであり、残酷さである。

隆慶一郎の『かくれさと苦界行』より

正にその通りだな〜。と思います。
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